2019.01.31商店街のディープスポット
扉が2つある店
僕が営む「Jazz&Cafe Salle a manger(サラマンジェ)」は島原アーケードにある、レンガ造りの壁の店。ジャズを聴きながら、タコスやガパオなどの異国料理、クラフトビールなどのアルコールが楽しめます。店内でライブなどの音楽イベントもしています。
隣の「Cafeサラマンジェ」は妹の店。手頃な価格のスイーツやパスタなどが食べられるカフェです。地元の方なら「ジャックと豆の木」というと、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。昭和55年から20年ほど島原中央公園前でスイーツのお店をしていて、平成12年にここへ移転しました。
初めて訪れる方は同じ「サラマンジュ」で、どちらの扉から入るのか迷う方も多いようですが、店内は繋がっているので、どちらから入っても大丈夫ですよ。21時になると妹の店が閉店になるので、店内に壁を作って区切ります。
島原食材を使った異国料理
「Jazz&Cafe Salle a manger」では、島原ではまだ珍しいテクス・メクス料理(メキシコ風のアメリカ料理)やタイ料理などを出しています。店を始める前、アメリカのテネシー州にある友人のレストランで勉強したからなんです。島原でも異国料理を受け入れてもらえるように、日本流にアレンジしています。
人気は「サンタフェ・バーガー」。牛肉100%のパテを使ったピリ辛のバーガーです。アボガドを使ったディップを挟み、サルサソースや、サワークリームも添えています。
やはり島原は野菜がおいしいですね。島原産を中心に九州産の野菜を使っています。ハーブはパクチーやバジル、ハラペーニョなどを自分で育てています。島原には「旧島原藩薬園跡」など、ハーブの文化もありますので、まだ香りに慣れていない方も、少しずつ受け入れてもらえたらいいなと思っています。柔らかい島原牛を使った料理もありますよ。
メニューを英語表記にしているので、海外からの観光客や島原で暮らしている外国人の方もよく来てくれますよ。本国に帰ってしまった後もSNSで繋がっていたり、再び日本を訪れた時に立ち寄ってくれることもあったりと、関係が続いていくことがうれしいですね。
生の音楽を、もっと島原に
2〜3ヶ月に1度くらい、店内で音楽イベントをやっています。ジャズピアニストの巨匠である佐藤允彦さんや、ジャズフルーティストの小島のり子さんなど、音楽業界で著名な方も僕の店で演奏してくれました。「この店は音がいい」と褒めてもらったんですよ!壁の材質や形状などを工夫して、音がよく回るように、拡散するように、工夫しています。
というのも、僕はドラムをやっていたんです。島原アーケードの楽器店でドラム教室の講師を。その後、アマチュアの社会人ビックバンドの団員として音楽活動していました。いつもはジャズが身近ではない方も、生演奏を聞いてみると「ジャズもいいね!」といって喜んでくださるのがうれしいですね。
「Jazz&Cafe Salle a manger」がみんなの交流の場となって、島原の音楽シーンの活性化と、地元活性化の手助けできればいいなと思っています。音楽と異国料理を介して、みんなで繋がりましょう。
地元のお客さんから観光情報もきけますよ